滑車の仕組みと機械的利益

荷重を支えるロープの数と、現実の滑車が要求する代償について

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ロープの数を数える。計算はそれだけです

理想的な機械的利益は、動く滑車を支えるロープの数で決まります。配置についての他の要素は一切関係ありません。固定滑車なら一本、動滑車なら二本、組み合わせ滑車なら四本です。一メートル持ち上げるごとに引くロープの長さも同じ数字になるため、四倍の利益を得るには四メートルの引き込みが必要になります。固定滑車の利益は正確に 1 です。得られるのは力の向きの変化だけであり、力そのものではありません。

摩擦の代償は距離ではなく、力に表れます

組み合わせ滑車を 85% に設定してみましょう。一メートル持ち上げるために引くロープの長さは、それでもきっちり 4 m のままです。この数字は、ロープがどのように通されているかという幾何学的な条件によって固定されているからです。変化するのは引く力です。200 N ではなく 235.3 N になるため、800 J の仕事を引き出すために 941.2 J を投入し、141.2 J が滑車で失われる計算になります。距離はロープの掛け方で決まります。そして効率は、力という形で支払われるのです。

利益が大きくなれば、損失も高くつきます

大型クレーンのプリセットでは、六本のロープを 80% の効率で通し、1,500 N の荷重を 312.5 N の力で持ち上げます。一メートル持ち上げるごとに 1,875 J を消費し、375 J を無駄にしています。滑車を一つ追加するたびに軸受とロープの曲がりが一つ増えるため、利益が上がるにつれて効率は下がります。そしてある点を超えると、ロープを一本追加することによる損失が、節約できる力を上回ってしまうのです。クレーンが八本目のロープを追加するのではなく、歯車で力を増幅するのはそのためです。

全プロセスの詳細解説

  1. 四本のロープ、八百ニュートン、そして消えた 141 ジュールはどこへ行くのか 6 ステップ

    組み合わせ滑車を読み込んでください。ロープ四本、荷重は 800 N、効率は 85% です。パネルには、一メートル持ち上げるごとに 235.3 N の力と 4 m のロープが必要だと表示されています。この両方を計算し、15% が正確に何に使われたのかを答えてみましょう。

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    1. まずは理想的な機械から考えます。四本のロープで荷重を分担するため、一本あたりの負荷は四分の一になり、そのうちの一本を引く手も四分の一の重さを感じます。これが機械的利益です。公式から導くものではなく、ただ数えればよいのです。

      MAideal=n=4,Eideal=8004=200 N\mathrm{MA}_{\text{ideal}} = n = 4, \qquad E_{\text{ideal}} = \frac{800}{4} = 200\ \mathrm{N}
    2. 引くためのロープはどこかから持ってこなければなりません。滑車を 1 m 上げると四本のロープがそれぞれ 1 m ずつ短くなるため、4 m のロープを手元に引き込むことになります。機械的利益とロープの長さが同じ数字になるのには、こうした理由があるのです。

      ℓ=n×h=4 m of rope per 1 m of lift\ell = n \times h = 4\ \mathrm{m}\ \text{of rope per } 1\ \mathrm{m}\ \text{of lift}
    3. 次に、現実の機械を当てはめてみましょう。効率が掛け合わされるのはロープではなく機械的利益です。滑車は軸受の摩擦に逆らって回転し、ロープは滑車に沿って曲がることに抵抗します。そのどちらにも力が奪われます。

      MAactual=n η=4×0.85=3.40\mathrm{MA}_{\text{actual}} = n\,\eta = 4 \times 0.85 = 3.40
    4. そのため、引く力は大きくなります。二つ目の式に注目してください。理想的な 200 N を 0.85 で割ると同じ答えになりますが、これこそが「効率 85%」の表している意味なのです。

      E=Lnη=8003.40=235.3 N=2000.85E = \frac{L}{n\eta} = \frac{800}{3.40} = 235.3\ \mathrm{N} = \frac{200}{0.85}
    5. 両方のジュールを計算してみましょう。手元では 235.3 N の力で 4 m 引き込み、その結果 800 N の荷重が 1 m 上昇します。

      Win=235.3×4=941.2 J,Wout=800×1=800 JW_{\text{in}} = 235.3 \times 4 = 941.2\ \mathrm{J}, \qquad W_{\text{out}} = 800 \times 1 = 800\ \mathrm{J}
    6. その差が損失であり、効率が示していた割合と完全に一致します。

      Wlost=141.2 J=(1−η) WinW_{\text{lost}} = 141.2\ \mathrm{J} = (1-\eta)\,W_{\text{in}}

    解答

    235.3 N、ロープの長さは 4 m、そして 141.2 J は熱として滑車に消えました。

    ここで持ち帰るべき重要な点は、二つの数字のうちどちらが変化したかということです。ロープはきっちり 4 m のままでした。ロープの掛け方で決まっているため、どれだけ摩擦があっても、滑車を支えるロープの数は変えられないからです。非効率性の代償は、すべて力として支払われました。硬いロープや油切れの軸受が、滑車の動きを遅くするのではなく、重く感じさせるのはそのためです。そして、五つ目の滑車を追加してもいずれ意味がなくなる理由でもあります。滑車が増えるたびに曲がる箇所と軸受が増えるため、利益が一つ増えても効率は低下し、ある点を超えるとロープを一本増やす代償が得られる利益を上回ってしまうのです。大型クレーンのプリセットはすでにその領域にあり、1,875 J のうち 375 J を損失しています。

  2. 七本目のロープ、そしてそれが高くつき始める場所 6 ステップ

    大型クレーン (6×)を読み込んでください。ロープは6本、荷重は1,500 N、効率は80%、引く力は312.5 Nです。このページは三か所で、ロープを増やしてもいずれ効かなくなると述べています。それがどこなのかを求め、そのうえでこのクレーンに七本目を通す価値があるかどうかを判断してください。

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    1. まずパネルから。6本で効率80%なら機械的利益は4.80ですから、引く力は1,500をその値で割ったものになり、フックが1 m上がるごとに6 mのロープが手元を通ります。

      MA=nη=6×0.80=4.80,E=15004.80=312.5 N,ℓ=6.0 m\mathrm{MA} = n\eta = 6 \times 0.80 = 4.80, \qquad E = \frac{1500}{4.80} = 312.5\ \mathrm{N}, \qquad \ell = 6.0\ \mathrm{m}
    2. このツールは本数と効率を別々に設定できますが、現実の索具はそうではありません。滑車は一つごとに取り分を取ります。軸受が一つ、ロープの曲がりが一つ。ですから損失は一本ごとに積み重なります。ツール自身のプリセットも、一本あたりの取り分の大きさについては一致しています。6本で80%、4本で85%は、どちらも約96%です。

      η=ηs n  ⟹  ηs=0.801/6=0.9635;block and tackle: 0.851/4=0.9602\eta = \eta_s^{\,n} \;\Longrightarrow\; \eta_s = 0.80^{1/6} = 0.9635; \qquad \text{block and tackle: } 0.85^{1/4} = 0.9602
    3. これを代入すると、引く力はもう単純な割り算ではなくなります。微分すれば、二つの効果が釣り合う本数が、荷重も索具も残らない形で出てきます。

      E(n)=Ln ηs n,ddnln⁡E=−1n−ln⁡ηs=0  ⟹  n∗=1ln⁡(1/ηs)E(n) = \frac{L}{n\,\eta_s^{\,n}}, \qquad \frac{d}{dn}\ln E = -\frac{1}{n} - \ln\eta_s = 0 \;\Longrightarrow\; n^{*} = \frac{1}{\ln(1/\eta_s)}
    4. 96.3%の滑車なら、釣り合いは27本のところにあります。ツールの範囲にはそこへ近づくものはありません。10本でも引く力はまだ急に下がり続けています。

      ηs=0.9635:n∗=26.9;E(6)=312.5, E(7)=278.0, E(10)=217.6 N\eta_s = 0.9635: \quad n^{*} = 26.9; \qquad E(6) = 312.5,\ E(7) = 278.0,\ E(10) = 217.6\ \mathrm{N}
    5. 滑車を悪くすると、答えは大きく動きます。1個あたり85%なら6本が下限で、七本目はもう六本目より重くなります。

      ηs=0.85:n∗=6.15;E(5)=676.1, E(6)=662.9, E(7)=668.4 N\eta_s = 0.85: \quad n^{*} = 6.15; \qquad E(5) = 676.1,\ E(6) = 662.9,\ E(7) = 668.4\ \mathrm{N}
    6. このとき見るべきカードは効率ではありません。このクレーン自身の滑車で10本にすると効率は68.9%、いま表示されている80%をかなり下回りますが、引く力は三分の一軽くなります。

      η(10)=0.963510=0.689  <  0.80,E(10)=150010×0.689=217.6 N\eta(10) = 0.9635^{10} = 0.689 \;<\; 0.80, \qquad E(10) = \frac{1500}{10 \times 0.689} = 217.6\ \mathrm{N}

    解答

    通してください。この滑車では折り返し点は27本にあり、七本目は引く力を312.5 Nから278.0 Nへ下げます。

    持ち帰る価値があるのは式のほうです。荷重も索具も約分されて消えてしまうからです。n* = 1/ln(1/ηs)。99%の良い滑車なら交差点は100本近く、96%なら24本、85%なら6本、70%なら3本になります。もう一本増やして得かどうかは、これから加える滑車についての問いであって、すでに何本あるかについての問いではありません。そうすると、八本目には別の説明が必要になります。8本ということは、1 m持ち上げるごとにドラムを8 mのロープが通り、フックはロープの速さの八分の一でしか上がらないということです。ドラムの容量と巻き上げ速度は、計算が尽きるよりずっと早く尽きます。

    n∗=1ln⁡(1/ηs):0.99→99.5,0.96→24.5,0.85→6.2,0.70→2.8n^{*} = \frac{1}{\ln(1/\eta_s)}: \quad 0.99 \to 99.5, \quad 0.96 \to 24.5, \quad 0.85 \to 6.2, \quad 0.70 \to 2.8

学習の道すじ

単純機械:力と距離の交換